なぜ保証会社や債権回収会社(サービサー)はしつこく督促してくるのか?代位弁済と回収の仕組み
三井住友カードローンや楽天銀行カードローンなど、誰もが知る大手銀行系カードローン。彼らは多重債務者を追い詰めて、自社のイメージが悪化することなんてハナから望んでいません。
じゃあ、なぜ払えなくなった借金の督促が、あんなにしつこく続くのか? そこには、一般の人が知らない「代位弁済」と「回収業務を続けなければならない社内事情」の仕組みがあるからです。
今回は、彼らが督促を止めない本当の理由を、構造ベースで分かりやすく解説します。
1. あなたの借金は「保証会社」へ移っている(代位弁済)
銀行カードローンで借金を数ヶ月滞納すると、銀行はあなたに見切りをつけます。そこで登場するのが「保証会社」です。
保証会社が、あなたの代わりに借金を銀行へ全額一括返済します。これを法律用語で「代位弁済(だいいべんさい)」と言います。
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銀行: 保証会社にお金を払ってもらったので、あなたとの縁はここで切れます。
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あなた: 借金が消えたわけではありません。今度は「保証会社」に対して借金を返す義務が発生します。(この時点でブラックリスト入りです)
さらに、その保証会社すら回収が難しいと判断した場合、借金は「パルティール」などの債権回収会社(サービサー)へ譲渡(または委託)されていくわけです。
実際にパルティール債権回収から督促電話がかかってきた時の流れについては、以下の記事で詳しくまとめている。
→【実体験】0120300733はパルティール債権回収の督促電話|無視するとどうなる?
2. なぜ彼らはしつこく督促を続けるのか?
ここからが本題です。 「返せないものは返せないんだから、とっとと諦めてくれればいいのに」と思いますよね。
彼らが電話を鳴らし続け、自宅訪問を仕掛け、裁判まで起こしてくるのは、あなたをただ精神的に追い詰めたいからではありません。
一言でいうと、「会社として、それ相応の回収業務に励んだという“明確な記録(既成事実)”を残す必要があるから」です。
3. なぜ回収業務を続ける必要があるのか?
会社は、どうしても回収できない借金を最終的に「損失(貸し倒れ)」として処理することがあります。これによって社内の不良債権を整理し、税務上の手続きを進めることができるようになります。
しかし、大した督促もせずに勝手に「回収を諦めました」と処理することは、社内の監査や税務署が簡単には許してくれません。「本当に回収する努力をしたのか?」と厳しく突っ込まれてしまうからです。
そのため、社内や関係各所を納得させて次のステップ(損失処理など)へ進むためには、以下の実績がどうしても必要不可欠になります。
「これだけ何度も電話して、ハガキも送って、自宅訪問もして、裁判まで仕掛けたけど、本当に1円も回収できませんでした!」
という、客観的な業務の記録(既成事実)です。
つまり、現場の担当者たちがしつこく督促してくるのは、組織として「やるべき業務をルール通りにこなしている」という側面も大きいのです。
実際に俺のところへ自宅訪問が来た時の流れや、家族が対応してしまった時のやり取りについては、別記事でまとめている。
4. 最後に:時効援用を考えている場合の注意点
彼らも会社として営業しているだけです。金融庁の目もあるため、昔のヤクザのような無茶な取り立ては絶対にできません。
ただし、彼らの「回収パフォーマンス(督促)」に焦って、うっかり折り返しの電話をしてしまい、「少しずつなら払えます」などと言ってしまったら、その時点で時効がストップ(リセット)してしまいます。
もし、最後の返済から5年以上が経過していて「時効の援用」を狙っている状況であれば、安易な返済約束や、手元にあるハガキへの一部返済などの対応は極めて慎重になる必要があります。
実際に長期滞納すると、督促電話・裁判・差し押さえ・債権譲渡など、どんな流れになるのかについては、以下の記事で実体験ベースでまとめている。
→返済能力が無く、滞納を5年間続けるとどうなるのか?【実体験】
かといって、完全に無視を決め込んでいると、相手も機械的に「裁判(訴訟)」や「差し押さえ」の強硬手段に出てくるため、放置し続けるのもリスクを伴います。
どうしても督促のプレッシャーに耐えられない時や、対応に迷った時は、自分で動かずに、借金問題に強い弁護士や司法書士などの専門家にサクッと間に入ってもらいましょう。専門家が介入した時点で、法律によって業者からの直接の督促はピタリと止まります。
法律と彼らの「裏側の事情」を知ってしまえば、必要以上に怯える必要はありません。冷静に、正しいステップで解決へ向けて動き出しましょう。

