滞納をする。

2,3日後 督促電話がかかってくる。電話の内容は「お支払いがされていないようなので心配です」といった、滞納者に配慮した言い回しで話してくる。たいていは女性オペレーターがかけてくる。電話をかけてくるころには、督促ハガキがすでに発送済の場合もある。

それでも滞納を続けていると、

毎日電話がかかってくるようになる。1日3回かけてくるケースもある。ていては勤務時間に携帯にかけてくる。しぶしぶ電話にでると、「いつまでに支払いができるか?」「利息分だけでもはらってください」などの具体的な提案をしてくる

それでも滞納を続けていると、

3か月後には、カードローン会社の保証会社があなたの代わりに借金を返済することになる。すると、今後は、保証会社から督促電話とハガキが届くようになる。

それでも滞納を続けていると、

督促電話や督促ハガキだけでなく、自宅訪問や勤務先に電話をかけてくるなど、滞納者にたいしてプレッシャーを与えてくる。自宅訪問については、実際に滞納者の家が存在するか?表札などを見て確認するようで、切手の貼っていない郵便物をポストに入れておくことで、滞納者に自宅訪問したことをアピールしてくる。

自宅訪問については、1回だけで終わる。何度も訪問してくるほど保証会社は人件費をかけたくないので当然だろう。

 

半年後~3年後

ここまで滞納を続けていると督促電話はほとんどかかってこず、月に2回ほど督促ハガキが届く程度になる。

そのかわり、裁判をされることになる。

最初に、裁判所を通じて「支払い督促」を行うことで、驚いた滞納者が返済をしてしまうことになる。無視して異議申し立てをしてこない滞納者は債務名義を取られて、差し押さえが実行される。異議申し立てを行った滞納者に対しては、支払い督促を取り下げる場合と、そのまま通常裁判へと進展していく場合がある。

勤務先がバレている滞納者に対しては、給料の差し押さえが行われる。現在無職や勤務先がバレていない場合は、ゆうちょ銀行などの銀行口座の差し押さえが行われる。しかし、滞納者が預貯金などあるはずがなく、差し押さえは空振りとなって取り下げされる。

 

4年後

電話も出ない、裁判しても異議申し立てをしてくる、いっさい返済してこない滞納者に対して、債権者は、サービサーなどに債権を譲渡してしまう。

しかし、債権者が変わろうが、滞納者の返済能力は低いままなので、差し押さえなどはしてこない。

すると、債権回収を弁護士事務所にお願いすることによって、滞納者に脅しをかけてくることになる。

弁護士から電話やはがきが来たら、たいていの滞納者は焦ることになる。

 

5年後、

返済能力のない滞納者はいっこうに返済できないので、債権者にたいして時効の援用をすることになる。

※もしも裁判をされてしまい判決が出てしまったら、判決日の翌日から10年後に時効の援用ができるようになるので注意が必要だ。

 

督促電話、督促ハガキがとまる。