簡易裁判所から特別送達が届いたら架空請求を疑え！

借金を滞納していると、簡易裁判所から特別送達という茶色い封筒が届くことがあります。

※東京の場合は緑色の封筒の場合もあり！

特別送達は郵便局員が手渡しで行いますので、滞納者本人、又は同居している誰かが直接受け取ることになります。

裁判所を利用した偽物（架空請求）の場合もあります、

本物は左上に　「特別送達」の文字が記載されている（横型封筒の場合）

特別送達が届いたということは、カードローン会社などの債権者が、滞納者に対して　『金を返せ！』という申し立てを起こしたということです。

ただ、いきなり裁判にするのも手間隙かかるので、まず最初に裁判所を通して借金の返金を求める通知を送ることが多いです。
これを、「支払い督促」と呼びます。

気軽に申し立てできるので、この制度を悪用した詐欺も横行しています。

借金に身に覚えがないのに、答弁書を書かない、裁判所にも出頭しないとなると、借金を認めたことになり、

「仮執行宣言付き支払い督促状」が送られてきます。

無視をしてしまうと、次は『強制執行』となります。

強制執行とは、マイホーム、給料、預金、生命保険、株式、その他財産を差し押さえられるということです。

借金を滞納して、無視もするわけですから差し押さえられて当然です。

本物でも詐欺でも特別送達の郵便を無視するのはリスクが高すぎます。

先ほども言いましたが、特別送達を悪用した『架空請求』の場合があります。

給料日が近づくたびに金欠になり借金をしては滞納を繰り返してしまう人や、ギャンブルに興味がある人、お金儲け系の情報商材の購入者など、個人情報がいつのまにか漏れてしまっているようで、

そんなお金に困っていそうな人に対して、裁判所を利用した詐欺を働こうとしているグループがいまだに存在するのです。

身に覚えがない金融業者から普通郵便を利用した架空請求の場合は、当然返済する義務もないですし無視して構わないのですが、

裁判所から届く特別送達を無視すると話は別で、受け取ってから２週間以上無視をしてしまうと、でっち上げの架空請求でも相手の主張を認めたことになってしまうのです。

借金の督促の場合は、「あなたに１００万円を貸している！証拠はこの契約書のコピーである。ただちに返済しなさい！」というような内容が書いてある。

本当に借りている借金を滞納している場合、裁判になれば１００％負けるので、無視しても構わないけれど（※無視しないほうが良い場合もある）

身に覚えの無い架空請求の場合に無視をするということは、中身に書いてある金額を返済する義務が発生してしまうのです。

特別送達は平日に届くことが多い。家族バレする可能性も狙っていると考えられる。もしもあなたが留守の場合は、不在票が自宅のポストに投函されているはず。こちらから連絡しない限り、郵便局員が善意で再配達をしてくれることはなく、１週間ほど放置していれば、郵便局は裁判所に返送します。

すると、今度は

裁判所から普通郵便が届きます。
内容は、「重要な書類を送っているので受け取ってください」みたいな内容が書かれています。

普通郵便なので家族にバレる１つの原因でもあります。

不在票を見れば、どこどこ裁判所と書いてあるので、早めに再配達の依頼をしておいたほうが身のためだ。

今でこそ借金を返済しないことを決めた多重債務者である俺。そんな俺も特別送達を受取拒否をしたことがある。

郵便配達員は、受け取る人の名前を必ず確認してきます。配達員も忙しいのか、本人ならば当然受け取って下さい！的な勢いで判子かサインを求めてくる。マニュアルどおりなのか？ほとんど「送り主」の名前を言ってこない。

初めて裁判所からの封筒を受け取る人はわからないかもしれないが、裁判所からの特別送達は茶封筒で切手がたくさん貼ってあって何となく重たい雰囲気がある。慣れていないと、受け取ってから裁判所からの通知だったと後で知ることもあります。

万が一、詐欺だったとしても２週間以内に異議申し立てをすれば、相手は諦めるはずなので、受け取り拒否のメリットは１つもない。

それでも受け取り拒否をしたいなら、サインをする前に、郵便物を見せてくれるので、「特別送達」と書かれているか確認したのち、本当に受け取りたくなければ、その場で受け取り拒否しますといえばＯＫ。

配達員に怒られるとか困ってしまうとかそんなことはなく、堂々と受け取り拒否すればいいです。

ただ、受け取り拒否した場合は、受け取ったものとして相手の思うがままに判決が出てしまう場合があることが最大のデメリットである。だから特別送達は受け取ったほうが得策なのです。
受け取ってから異議申し立てをすれば良いだけですから。