どうして弁護士や司法書士などの法律の先生に任意整理をお願いすると、借金が大幅に減額されるのだろうか?そのカラクリを教えたいと思う。
借金減額のカラクリ1 可払い金請求すると借金が大幅に減る、さらに払い過ぎた利息が戻ることも!
平成19年にグレーゾーン金利が撤廃されて以降、過去に払いすぎていた利息を「元金」の返済に回すことで借金の減額が可能となります。まさかと思いますが、可払い金請求というカラクリを利用することで多くの人が借金の減額に成功しています。
例えば、
借金元金が100万円、払いすぎた利息150万円の場合、借金が0円に減額されるだけでなく50万円が返金されます。
計算し直すと、とっくに返済が終わっている人は借金の減額どころか逆にお金を貰えてしまう。もともと自分のお金とは言え、臨時収入が入った気分になります。
平成20年以降に新規に借金をした人は最初から18%が上限利率になっていますので可払い金請求による借金の減額は出来ません。(※10万円以上、100万円未満の借金の場合)
平成19年以前までは、消費者金融がお金を貸すときは、25%~29%くらいの利息を当たり前のようにとっていました。H19年以前からずっと長く長く返済を続けていた人ほど可払い金請求で借金が大幅に減額できます。
可払い金が全く発生しない業者が存在する?
もともと利息がべらぼうに高くなく、適正金利で商売をしていた優良業者は、可払い金が発生する理由が全くありません。つまり、適正金利18%前後で借りていた人は、長く返済を続けていたとしても可払い金請求によって1円も減額されることはありません。
自分で可払い金請求をすると、担当者が不在とか適当な理由を言われ諦めさせる業者も多いらしく素人が請求するのは難しいかなと思います。可払い金請求は永久に出来るわけではなく有効期限10年というルールがあるので急ぐ必要があります。
借金減額のカラクリ2 あなたの借金(債権)が転売されて格安になっている!
たとえば、住信SBIネット銀行から100万円を借金したとします。あなたが返済しないで放置していると、借金の借入れ先がSBIではなくて保証会社のオリックス・クレジット株式会社に変更になります。するとオリックス・クレジット株式会社から督促されるようになります。さらに放置を続けると、アビリオ債権回収のような、債権を買い取ったり督促業務を代行するような会社へ変更になります。
最初はSBIで借りたのに、オリックス、アビリオ債権回収へと、借入れ先がいつの間にかコロコロ変わってしまうのです。※変わるたびにハガキが届きます。
たとえば、
SBIネット銀行としては、貸した100万円を返済されず夜逃げされても、
保証会社であるオリックスクレジットがSBI銀行に100万円を支払うことになっているのでSBI銀行は損はしません。
保証会社が損しそうですが、そこはビジネスです。きちんと返済をしている人の利息から手数料をもらっているので損しません。
SBIネット銀行に変わり保証会社は督促をしてきますが、それでも支払ってくれない滞納者にいつまでも構っていることはできないので、
アビリオ債権回収のような、債権を買い取る業者に譲渡してしまう。※サービサーといいます
あくまでも噂ですが、借金を督促できる権利(債権)が滞納者1人あたりタダ同然で?で取引されているようです。
実際には、滞納者を100人分とか集めてパック詰めされた債権として取引されるらしいので数十万はするらしいのですが、
サービサーとしては100人の滞納者のうち数人からでも借金を回収できれば利益が出るのですからおいしい商売ですね?
こういった情報は、なかなかネット上には出てきません、あくまでも本当か嘘か分からないのですが、
ほぼ、本当の話しのようです、
どうして本当なのかと言いますと、
弁護士がサービサーと交渉することで、借金が減額できてしまうのです。
どうしてそんなカラクリが通用するかというと、「減額してもサービサーが損をしない」からなのでしょう。もしもサービサーが損をしてしまうようなら一切減額に応じないはずです。定期的に督促したり、裁判の手続きをしたり、隠し財産はないか?調査したり、そんな面倒くさいことを続けるよりも、大幅減額してでも返済を終わらせたいのはサービサーのほうなのかもしれません。
借金減額のカラクリ3 利息を十分払っているから減額が可能?
SBIネット銀行カードローン(債権者)に利息18%で100万円の借金をしたとします。毎月2万円を返済するとしたら、完済までに約94ヶ月かかります。(7年10ヶ月も!)元金100万円のほかに支払った利息は88万円にもなります。ほぼ元金の2倍ですね?
返済能力がないにもかかわらず真面目に少しずつ返済している人は、このように多額の総額を支払うことになるのです。これが業者の利益になります。
仮にあなたが3年間返済を続けたが、「もう返済は無理!」と思ってしまったとします。2万円×36ヶ月で72万円も返済を続けてきたことになりますが元本は約77万円(元本分23万円、利息分49万円)にしか減っていません。
この時点で、SBIとしては借金100万円のうち77万円はすでに回収しているで、その後滞納されたとしても最悪23万円の損失で済みます。元本77万円残っているにもかかわらず23万円の損失なのです。
このカラクリを利用して、弁護士がSBIと交渉したとしたら、「滞納者が残りの23万円を支払ってくれればチャラでいいよ」と言ってくる可能性があります。
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まとめ
滞納している人は、借金が今どのくらい残っているかしか気にしません。しかし、カラクリを知ることで貸した業者も損はしないのだなと気が付くことができれば、堂々と借金の減額を交渉してみる価値があるというものです。返済能力がないのに無理して返済を続けることはバラからしく、もう無理だと思ったら何が何でも自己破産ではなく、弁護士のような専門家が借金の減額交渉をしてくれる任意整理という借金の整理方法もありますから、1度相談してみることを必要です。
何が何でも返済しなければいけない!という古い時代はもう終わったのです。