「自己破産する」のと、「自己破産を予定している」とでは意味合いが全く違ってくる。

しつこい督促電話を止めたいために、電話をしてくる担当者に「自己破産予定している」と言ったところで、「あっそうですか」で終わり。

その後、督促電話が止まることはない。

むしろ、自己破産を予定していると言ってしまうことで、借金を認める発言となり時効がストップしていまうことにもなる。

 

クレジットカード会社や債権回収会社からのしつこい督促を止めたい気持ちが分かりますが・・・

 

安易に、督促電話の相手に自己破産予定ですと言うものではないし、

答弁書に自己破産する予定と書くこともやめておいたほうが身のためです。

 

債権者は、自己破産になっていない滞納者に対して、毎月少しずつでもいいから返済してもらいたいのであって、将来的に自己破産者になろうがならまいが、自己破産が決定するまでは返済し続けて欲しいものなのです。

 

インターネット上には、「自己破産予定」と言っておけば督促が止まる!という情報が出回っているようだが・・・。全くの嘘である。

自己破産予定ですといって督促電話が止まるなら、皆実践して、しつこい電話から解放されることになるが、そんな都合の良い話はない。

滞納を続け、督促電話を放置をしていると、いずれは裁判になってしまう。裁判に出席しない場合には答弁書を書いて提出することになるが、

「自己破産する予定」と 答弁書に書いてしまう人がいるようである。

 

時効を狙わず本当に自己破産する予定の人ならばよいかもしれないが、

その場合は、ほとんど弁護士に相談しているだろうから、素人が答弁書を書くなんてことはないだろう。

 

ネット上の情報は、

たいていの場合は弁護士に相談しておらず、「自己破産予定」とでも書いておけば得になるだろうと軽く思っている素人がやってしまいがちな過ちの情報にすぎない。三井住友銀行カードローンのように裁判を取り下げてきて時効がストップしないで済むケースもあるのに、自ら時効を止めてしまうような行為はもったいない。

 

自己破産すると言っては、なかなかしない滞納者が多いらしい。自己破産する気がないのはすぐにバレるし、そもそも相手にされないので、くれぐれもマネをしないようにしてもらいたい。

時効を狙うなら督促電話は無視を続けるしかないし、時効を狙っていない人はいち早く弁護士に相談して督促電話を止めてもらうほうが効率が良いものだ。