楽天カードからの電話は、積極的に取るようにしていたのだが、支払いがきつくなりだしてからは電話を無視していた。折り返しの電話もせず、しばらく放置していた結果、なんと「俺の誕生日当日に電報が届く」ことになる・・・。

俺の誕生日当日は祝日だったので、仕事が休みの妻も自宅にいた。たまたま玄関近くにいたのが俺だったからドアを開けてみると、郵便局員が平然と「電報でーす」と玄関前で声を出すものだから部屋にいた妻にもバレた。

今さらだけど、電報の受取を拒否することもできたそうなのだが、当時はそんなことは知らないのでとりあえず受け取ることにした。

電報を手にして部屋に戻ると、妻が「電報って何???誰から?」って聞いてきた。妻としては当たり前であろう質問に、一瞬どう返事をしようかと悩んだ俺は、「何だろうね」と、とぼけたフリをすると。すかさず妻は「あけてみたら」と言ってくる。あけたら借金がバレルのでまずいんだよなぁと思いつつ恐る恐る電報を開封すると、

楽天カードから「レンラクシテクダサイ」と読みづらいカタカナで書いてあるのが見えた。何ともシンプルな1文だった。それを見た私は、すかさず「楽天市場から誕生日おめでとうのメッセージ」だったよと言い放ち、電報を俺の机の引き出しにしまった。

俺は普段から楽天市場を利用していたので、妻は怪しまなかったようだ。むしろ「誕生日の電報なんて楽天市場すごーい、」と感動すらしている。借金の督促なのだが・・・。

楽天カードが俺の誕生日に督促の電報を送ってきたのは偶然なのかもしれないが、「楽天市場から誕生日おめでとうの電報」と妻をゴマかせたので結果的には良かったのかもしれない。まさかのサプライズプレゼントだった。

 

督促電報は、書留郵便や裁判所からの郵便物と同じで、自宅のインターフォンを鳴らされて家の人間が受け取ることになる。さすがに電報だと同居している家族は中身が気になるものである。1通の電報がきっかけで借金がばれてしまうケースもあるのだろうと思う。借金で苦しんでいる人の心理を上手くついている楽天カードはさすが!と言いたいところだが、どうしても督促電報を送って欲しくない人が多いのが実情だろう。楽天カードからの督促電話にはきちんと出ることしか方法はないので、電話をとるか、仕事中で出れなくても、折り返しの電話を入れることで電報の発送を防ぐことができる。